木の塗り壁Mokkunシンポジウム’18を開催しました
昨日、岐阜市内にあるホテルグランヴェール岐山にて、木の塗り壁Mokkunシンポジウム「木と健康」~地域材を利用した快適な住まい空間を~を開催いたしました。
2018年の梅雨が始まった記念の日に、足元の悪い中、多くの方にご来場いただくことができました。
前半戦は木の香りの研究成果発表と、体験者インタビュー
ヤマガタヤ産業は、「木の快適性と可能性を伝えたい」そんな思いから、3年ほど前より岐阜県の農商工連携の補助金を受けながら、地元の国立大学である岐阜大学の応用生物科学部の光永徹教授と、Mokkunが与える木の香りの効果について共同研究を進めております。
昨年度の研究成果を、光永教授より「木材の精油臭気による生体生理・心理機能改善を目指す メディカルアロマセラピーの開発」というテーマで講演をいただきました。
マウスの実験となりますが、ストレスを感じると増加する唾液中のアミラーゼの濃度が、ヒノキ類の香りを嗅ぐと増加が抑制されるという結果を発表していただくことができました。他にもこの結果は、認知症予防などにも効果を期待できるということで、これからも産学官で研究を進めていきたいと思います。
続きまして。こちらは一般男性の方なので、お名前と顔は伏せさせていただきます。木造住宅を建てられた方へ、実際に住んでみてどうでした?という体験者インタビューを行いました。
特に「健康住宅」というつもりで家を建てたわけではないが、結果的に健康住宅になっていた家に住んでみて、「ご家族が風邪をひかなくなった」「要介護5の父親が食欲を取戻し、自分で歩けるまで回復した」など、健康住宅の奇跡とも言える事例を発表していただきました。
後半戦はパネルディスカッションと新商品紹介、健康に関するデータ紹介
いったん休憩をはさんだ後、弊社取締役の吉田香央里をモデレーターにパネルディスカッションを行いました。
地域材を使うこと、またその意義をどのように伝えているのか、インタープリテーションの視点や場の提供など、各地における様々な取り組みをご紹介して頂くことができました。
<パネラー一覧>
・長良川木材事業協同組合 大野英輔 代表理事
・加賀木材株式会社 増江世圭 代表取締役
・住友林業クレスト株式会社 佐藤豊 開発部部長
・建築設計室Morizo 内田理恵子 代表・一級建築士
・ヤマガタヤ産業株式会社 吉田芳治 代表取締役
最後になりますが、パネルディスカッションの後は、弊社より吉田芳治 代表取締役、田中信彦 執行役員、鷲見亜希子 戦略企画室係長より、新商品の発表や次世代健康住宅のモデルとなるようリノベーションした住宅の紹介、各大学の機関から得た健康住宅に関する健康データの発表が行われました。
特に健康データの発表では、見た目100%の木質化ではなく45%の木質化が好まれる、また見た目45%でも実際の木質化の方が木目調の壁紙よりも、睡眠効果が高いなどのデータをご紹介させていただきましたところ、多くの方に関心を寄せていただくことができました。
盛況ののち、幕を閉じたシンポジウムですが、参加者の皆様にご満足いただけたなら幸いです。
本会の発表内容は、木の塗り壁Mokkunホームページや下記までお問い合わせいただければ幸いです。
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ヤマガタヤ産業株式会社 戦略企画室 鷲見、伊藤
TEL 058-271-3111 FAX 058-271-3116